(10月31日号)「鍋倉高原でキノコ汁」 
飯山市の「森の家」へ行ってきました。長野から越後川口につながっているJRの飯山線は忘れがたい線です。千曲川にそって新潟を目指すこの線には、途中 「故郷」「紅葉」「朧月夜」など、日本の心のふるさとを歌う文部省唱歌の生まれた場所があります。作詞の高野辰之さんの生まれたところで、記念館があります。駅に着くと「兎追いし かの山 小鮒(こぶな)釣りし かの川…」のメロディがきこえてきます。
「森の家」には自然体験のいろんなプログラムがありますが、私たちは「キノコ狩り」に参加しました。市内でクツ店を営んでいる北沢さんが先生役で「森の家」の裏山を歩きました。ことしはあまり見つからないようで、不作とのことでしたが、さすが北沢さんは山道から少し入ったところで「ありました!」と見つけては手招きしてくれます。食べられるのと、食べられないのと、食べてはいけないのと即座に見分けてくれます。小さいときから山に入って自然におぼえたのだと話していました。ただし図鑑も携えて確かめていました。
私はキノコよりも、ブナ林を歩くことに意味がありました。山道を抜けてため池に出ます。前には畑が広がっていて、その向こうに関田(せきだ)山脈が連なっています。この風景は絶品でした。
キノコは木もれ日の射すところに出来るといいます。やはり手入れの行き届いた、間伐を怠らない林に自生するのですね。とってきたキノコは、キノコ汁で食 べました。市販のものも追加して煮ましたが、キノコの中に汁があるという具たっぷりのみそ汁でした。
飯山でもそばまつりの開催中。泊まったつぎの日曜日はそば畑のオーナーが集まり、刈りとりの日。100人近くのひとが参加とのことで、人気のあるプログラムのようです。飯山にはゴボウ(オオヤマボクチ)の葉の粉にしてそば粉にまぜて打ち上げる「富倉そば」があります。センイが多いのでつなぎにいいらしいです。
「森の家」は戸狩野沢温泉駅が近く、そこのレストランで昼食を食べました。1人はハンバーグ定食を食べたのですが、代金が1,102円。どうして2円なのだろうと考えさせられました。正価は1,050円、消費税が52円50銭。50銭がおまけ?で1,102円になる計算だとわかりました。きちっと2円も露出していただくところが信州人の気質なのでしょうか。
かゆみがなかなかとれません。ワーファリンを飲んで以来、2年以上続いています。原因はほぼ薬の副作用ということになっています。かゆみを押さえる飲み薬とぬり薬、それに漢方薬も飲んでいますが、一ヶ所が直っても別の箇所で発生するという状況です。キノコではなくゲリラを相手にしているようなものです。なにかに夢中になっているか、酔っぱらうか、どちらかしかまぎれることはありません。かゆいと出不精になります。こもりがちになると老けます。かゆいと老化は進むのです。

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【2006/10/31 Tue 02:42 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(10月24日号)「先生ばかり責めるな」 
いじめで自殺、北海道と九州のケースが相ついだので、テレビのワイドショーは学校たたき、先生たたきに血道をあげています。確かに先生の質に問題があったでしょう。九州の場合は先生もいじめ的な発言をしたといわれています。責任がないとはいいませんが、一方的に学校を批判するのは果たして教育にプラスになるのでしょうか。本来少々のいじめでも死なない強い子、命を大切にする子を育てるべきだし、いじめを受けたらすぐ相談する子どもであってほしい。受け皿をつくっておくべきそっちの方に重点をおかないと、先生と学校が子どもの教育を100%背負う状況になって、これでは教師になろうとだれも思わないでしょう。かくして先生の質はますます下がります。
医療でもそう、ミスをやった医師を攻撃する余り、やる気をなくさせてます。こんな世の中の風潮だったら医師になり手は減るし、ましてトラブルの多い産科など志望するのはいなくなるでしょう。全部のマスコミが保護者や患者といっしょになってヒステリーの連鎖を起こす。こんなキャンペーンはやめてもらいたい。このキャンペーンはプラスを生まない。現場のやる気をそう失させ、荒廃させるだけです。
子どものいじめの責任はだれかといえばテレビだって相当加担している。テレビがつまらない番組ばかりやって、子どものやる気をなくしている。テレビゲー
ムはもっと責任があるし、受験体制そのものだって加害者でしょう。親が忙しいのも罪だし、近所で見守りあうシステムがないのも、広く大人が責任を感じるべきでしょう。校長が先生をいじめて、先生が自殺という事件もありました。パワーハラスメントというそうです。これじゃ大学で学生を怒鳴ったりできませんね。先生が土下座して子どもに謝るのではとても教育はできないし、学生をお客様にしておべっか使えというのでは指導などできません。いろいろ悪いが、まず正すべきはマスコミ、とくにテレビです。テレビは免許に守られてやり放題、一度苦しむ側に立ってみなさい。そうすれば責め立てられる側の気持もわかるでしょう。
先日、旭川出身者の会に出ました。「あさひかわ」新聞で月一回「東京の旭川人」のインタビューをしている関係でよんでもらったのです。旭山動物園の小菅園長が講演しましたが、この人、話もうまいですね。爆笑が何回かありました。元横綱北の富士もきていました。あいさつで「北海道出身の力士がいない。力士希望をやすために、旭川で場所をやる」といっていました。
ことしは30回記念でした。この会の初代会長は平岡敏男さんです。毎日新聞の社長、会長をした人です。この人によって私はサンデー毎日編集長の首を切られました。平岡さんは旭川中学出身、故郷への思いの強い人でした。

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【2006/10/24 Tue 02:44 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(10月17日号)「謝罪上手で危機回避」 
私が「リベラルタイム」に連載していた「元気発信!駅ストリート」が本になりました。出版社はリベラルタイムです。キオスクやブックガーデンにもおいてあります。新書版で880円。49駅をとり上げています。以前にも前ぶれを書いた気がしますが、再度PRさせてもらいます。
広報の講演を頼まれて、いま下準備の勉強中です。広報とのつきあいは40年を超えます。まだ広報というはっきりしたセクションがなく、総務課でこなしていた時代からはじまっています。
一番はじめにつきあったのは名古屋市役所の広報だったと思います。昭和30年代の半ば、すでに広報を設けるほど名古屋は進んでいましたが、かんじんの市長の杉戸清さんはまるで広報の意識のない人でした。下水道の博士で、専門では実力があったのでしょうが、旧内務省の技術官僚のスタイルが変えられない人でした。何期目かの市長に当選した直後、婦人運動をやっている女性と2人でインタビューしたことがあります。市政の問題点をかなり突っ込んだら突然怒り出し「当選したばかりだからもっといいことをきけ」とか「お祝いしてくれてもいいはずだ」とか。インタビューはしらけてしまって早々に御引きとり願いました。殿様気分でした。最近の市長は「嫌なニュースでも、のった方がプラス」と考えていますが、大ちがいでした。杉戸さんの部下で名古屋市港区長に水谷さんという人がいました。この人はアイデアマンで、新聞記者は大歓迎、よく会って話
しましたが、庁内の評判は「おしゃべり」「出たがり」と散々でした。結局区長を最後に引退しました。広報マインドがあるのは昇進にマイナスの時代でした。東京へ異動すると、この空気はかなりちがっていました。名古屋は「偉大なる田舎」といわれただけあって、広報が根付くのに時間がかかりましたね。
広報の勉強で「そんな謝罪では会社が危ない」(文春文庫)を読んでいます。リクルートの広報課長をしていた田中辰巳さんの著書です。謝罪の仕方で企業の命運が決まるというのですから、怖いですねぇ。確かに大事故を起こしながら、股を開いてセンスをパタパタやっていた会長さん、「オレも疲れているんだ」と怒鳴った社長さん。謝罪すべきシーンで不注意のせいか、性格が尊大なのか、ヘマをやって火に油をそそいだケースは多いです。
謝罪法は危機管理の一つ。個人でも交通事故を起こしたとき、すぐに菓子折りを持って訪ねたか、どうかがうまく解決するか、こじれるか、成否を分けます。言葉の選び方もそうです。いつも使われるのは「世間を騒がせて・・」の表現。これなんか、本人は何も悪くないのに、といっているみたいで誠意がありません。
「NPO知的ねっと」(旧日比谷一水会)の第2回例会は10月26日(木)18:30から。京王プラザホテル44F「ハーモニー」で。
講師は角谷(かくたに)浩一さん。すべり出し好調の「安倍内閣が持つかどうか」を占ってもらいます。

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【2006/10/17 Tue 02:46 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(10月10日号)「ああ、紅の血は燃ゆる」 
インターネットで囲碁をやっています。1日に6〜7局やることがあって、目がショボショボします。「初級」で対戦しているのですが、相手が強く、勝つのは5回に1回くらいです。ラジオネームのようなどうでもいいような名前で対戦してますから、こちらも相手もどこのだれだかわかりません。ひょっとするとアフリカのガボン氏かもしれない。休日の午前中、2局やったのですが不思議に2戦2勝でした。相手は同じ人でしたが、敗けとわかったあと「おそくていらいらしてまけた」と口惜しそうな調子で書いてきました。そんなに遅くはないのに。ネット囲碁は「待った」が出来ません。実戦でもムリな話なのですが、クリックの手元が曲がってとんでもないところに打ったりするのです。そのときでも頼めない辛さ、これで負けたのが4〜5回あります。
「出口のない海」を見ました。横山秀夫原作の映画です。回天で死ぬために出撃しようとしながら故障で果たせず生きのこって、終戦間際、訓練中に沈んで亡くなる若者が主人公です。市川海老蔵が演じています。彼は明大野球部の投手、甲子園をわかした投手でもありました。回転に乗りこんだ彼のヒザには硬式ボールが1個。なぜか夏の高校野球をわかせた斉藤祐樹君を思い出しました。回天は海の特攻機です。海老蔵扮する並木浩二は志願して海軍に入り、志願して回天に乗ります。本当は生き残って、再び野球をやりたかったのに。もし彼が死ななけれ ば、戦後のプロ野球で活躍していたでしょう。川上哲治や大下弘と対決していたのではないかと。この映画でも学徒出陣のシーンが出てきます。雨の神宮外苑で学生たちは銃を肩にかけ、ゲートル姿で行進します「行け!学生諸君よ」壇上で叫んでいるのは東条英機です。最近、東条首相に責任はないといった論があります。東条に責任があるなら、ついていった国民にも責任があると台湾から日本にきている金某(女性)がしゃべっていましたが、とんでもない。勝手なことをいってほしくありません。日本のテレビはすぐこういう評論家を使いますが、腹立たしいかぎりです。学徒出陣のシーンを見るたびに涙があふれてとまりません。新聞社に入ったばかりのころ、酒を飲むと「同期の桜」を歌っては号泣する先輩がいました。「ああ、紅(くれない)の血は然ゆる〜」で終わるこの歌は映画でも繰り返し歌われます。あの学生集団の中に、長兄がいました。長兄が亡くなったとき戦友が「残る桜も散る桜」と弔辞をのべて泣きましたが、「出口のない海」を見て、二度と若者を戦場に送ってはならない、なんだか最近このへんがゆるんでいるなあと思いました。若い女性はハンカチ王子が回天に乗る姿をイメージしてみて下さい。決してかっこいいものではありませんよ。
今週の日曜15日、午後4時から弥生会館で新そばの会。空いていたらお出で下さい。

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【2006/10/10 Tue 02:47 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(10月3日号)「ブータンのGNH」 
NPO「知的ねっと」の第1回例会はおかげで充実したものになりました。京王プラザホテルの会場は新宿の夜景をのぞむことができ爽快でした。講師はペマ・ギャルボさん。いまは大学の先生ですが、チベットの生まれ。中国が侵入してきて6歳のときにインドに亡命、さらに日本にきてすでに40年がたったといいます。昨年までは「難民」扱いでしたが、帰化したそうです。ギャルボさんには「ブータンの幸せ」で話してもらいました。ブータンはGNHを目標にしています。Hは幸福度です。国民すべてが幸せになるために、国家は目標を達成する。ブータンは64万人の四国の一県くらいの国ですが、国王が定年を設けているというのも面白いですね。ブータンを旅行するには1日200ドル必要ですが、このうち30%は医療予算に向けられ、残りでそれぞれの食事や泊まりの費用をまかないます。国民は年とっても、病気入院の心配がない。これこそ幸福度は高くなりますね。つくづくこういう社会がいいなあと思います。
小泉内閣は医療費を上げることばかりやりました。10月からは老人医療費(70歳以上)の負担は3割いなりました。彼の内 閣の間に1→2→3と三段跳びで上がったのです(3割は一定の所得以上ですが)。幸福度はさがるばかり。それでも支持率が高いのは国民がアホですね。支持層は若者とおばはんといわれますが、自分が年をとったときどうなるか。想像力がまわらないのでしょう。ギャルボさん、ブータンに旅行に行くならガイド役でついていくと約束してくれました。実現したいですねぇ。
NPO「知的ねっと」は知的障害者の会と間違えるという声があり、通称を変えようと思います。昔は日比谷一水会で、いまは木曜日に集まる予定が多いので「水木会」はどうだろうと、と思っています。水と木、人間に必要なもので、日々成長し変化していくものです。第2回は角谷浩一さんに「安倍内閣の命運」をききます。10月26日(木)18:30〜京王プラザホテル44F「ハーモニー」で。
東京そばの会も近づいてきました。10月15日(日)16:00〜JR浜松町北口下車の弥生会館で。打ってくれるのは恵比寿「慈玄(じげん)」のご主人です。新そばを味わってください。いまからでも申し込みはOKです

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【2006/10/03 Tue 02:48 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
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