(1月30日号)「テレビのねつ造体質」 
先週はめんウイークでした。銀座に稲庭うどんの店「佐藤養助」がオープン、招かれて食べてきました。稲庭うどんは何ヶ所もあるそうですが、この佐藤家は古いですね。工場長が打つところを実演しましたが、延ばし方が芸術です。一人前にやれるまで10年かかるといいますが稲庭うどんは人の手がつくる芸術、伝承が命ですね。「水のコブ」が出ましたが、秋田独得の山菜です。お酒のつまみによさそうですが、昼間だったのでお酒はなめただけ、夜こなければダメですね。もちろんキリタンポもあって社長さんは「秋田を発信する」といっていました。 稲庭うどんを食べた翌日、光が丘の大久保さんから「自分の打ったそばを食べないか」とのお誘い。昼、行ってきました。大久保さんは印刷インキの技術者で、この経験を生かして家庭で打てる10割そばを考案しています。なぜそんな簡単に10割が打てるか。1つは水にあり、まぜる道具にあり、延ばしの板にあります。大久保さんは試行錯誤をくり返し型をつくりました。大久保式と名づけるそば打ちの特徴は1.10割であること、1.力がいらないこと、1.少量で無駄がないことなどです。老夫妻が2人分打つというのもOK、女性が1人分打つのも可能です。大げさでなく、ヒョイと打てるのです。大久保さんは10分くらいで切るところまで完成、ゆでてざるそばをご馳走してくれました。このやり方は「蕎麦春秋」で紹介します。 関西テレビの「あるある…」はつぎつぎねつ造が出てきますね。まさに「ねつ造があるある」です。 このニュースをきいて思い出すことがあります。フジテレビか日本テレビだったと思いますが、記者クラブの特集を企画、私のところにコメントをとりにきました。記者クラブは「確かにおかしなこともあるが、プラスもあるんだよ」とはなしをしましたが、私としてはメリットの方に重点をおき、30分のうち25分はそっちの話で終わりました。「記者クラブはよくない」というのは5分程度、全体の6分の1だったのですが、放映されたのはその6分の1の半分くらい。全篇記者クラブなんかやめてしまえの論でした。もともと企画が記者クラブ有害でした。私ははめられた、と思いました。30分話をしたのに使われたのは2−3分、しかも記者クラブ有害のところだけ、有用を25分以上話しているのに、ほんの2−3分の逆の論を使われたのです。私は講義しませんでした。若い大学生のような、下請けのまた下請けの若者が取材にきたので、追及する気にならなっかった。しかし、いま思えば「あるある…」のねつ造の根本はここにあったのですねえ。テレビはいけません。とくにキー局は許せません。彼ら、彼女らは無茶苦茶をしています。猪瀬直樹という評論家、彼だってフジテレビに出ているので、今度の問題を批判しないでしょう。あれだけ道路公団を叩いたくせに卑怯です。今度の方がはるかに悪質ではありませんか。高速道路でいえば舗装を10センチやるべきところを2センチですませてあざむいたようなものです。猪瀬氏よ、卑怯といわれて怒るなら関西テレビ、フジテレビをとことん批判してみろ!。
【2007/01/30 Tue 18:35 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(1月23日号)「テレビ界の構造が生んだねつ造」 
フジテレビ系の「あるある大事典」は見たことはありませんが、ねつ造とはひどいですね。そもそも「〇〇が効く」というのをテレビが安易に流しすぎです。日本テレビ系のみのもんたの「おもいっきりテレビ」で「ココアが身体によい」と放送して、ココアが売れに売れたことがありますが、このブームはすぐに下火になりました。テレビは短いフレーズで人に訴えるメディアですし、影響力が大きいですから誤解を与えやすいのです。なのにすごく安易に情報を流す。こんな番組に振りまわされるのはやめたらどうですか。
「納豆でやせる!」の番組をつくったのは関西テレビですが、ねつ造の背景には制作の二重構造三重構造の問題がありますね。今度の場合は関西テレビがテレワークにおりて、さらに9つの会社に発注されていたということです。よく建設業の下請がヤリ玉にあがりますが、テレビ局はもっとひどい。しかも社員はベラボーに高給をはんでいますが、下にいくほど恐ろしく安い。ワーキングプアーがウヨウヨいるのがテレビの世界です。そんな状況に目をつぶって、自局の番組で「格差社会をなんとかしなければ」といっています。こういうことをいうコメンテーターは当のテレビの問題を例にあげて追求すればよいのです。モデルはテレビ局の番組づくりの構造です。週刊誌のにも社員と下請けのライターの問題があります。テレビ局ほど複雑ではないし格差はひどくありませんが…。
「IBC」のころ何度か週刊誌の記者の取材を受けたことがありますが、フリーのライターの場合は決めてかかってき た、テーマがその通りでなくても強引に記事にします。時間をかけた以上、製品にしないと食っていけないからです。その点社員の場合は月給で保証されていますから、危ない橋は渡りません。間違っていたら記事にはしないのです。今度の関西テレビの一件は、下請けの下請けがなにがなんでも製品にしなければ、という思いが強く「ストーリー通りにやらなければ」とムリをしたのだと思います。正しくテレビ業界の構造が生んだねつ造でしょう。
テレビは免許制度ですが、こんなことをしても免許が取り消されることはありません。関係者を処分すれば終わりです。同じようにモラルやルールスレスレの番組をつくり、視聴率が高ければ「勝った、勝った」です。数字こそすべての世界に反省などありませんから。
野球の全日本代表監督に星野仙一さんが決まりました。今度は枠を設けず自由に選手をとってドリームチームをつくることができるそうですから、ひと足早く選んでみました。投手 松阪、捕手 城島、一塁 松中、二塁 井口、三塁 岩村、遊撃 井端、右翼 松井、中堅 イチロー、左翼 青木、DH 福留。豪華布陣で文句無いと思いますが、星野さんが国際試合にふさわしい監督かどうか、王さんのようにみんなを一致結束させるカリスマ性に欠けますね。選手を鍛えるのには星野タイプがいいでしょうが、でき上がった一流をうまく使うのは得手とは思いません。むしろ落合さんあたりがいい。それにしても王さんほどぴったりの人はいませんねぇ。王さんにはコミッショナーをやってほしい。
【2007/01/23 Tue 18:32 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(1月16日号)「「蕎麦春秋」は春秋に富む」 
賀状には4月下旬、季刊で「日本蕎麦」を出すとごあいさつしましたが、期日が4月24日と決まりタイトルは「蕎麦春秋」と改めました。春秋の方が書店で売る雑誌らしいというのが理由です。別に文芸春秋にあやかったわけではありません。発行を引き受けてくれたリベラルタイム社渡辺美喜男社長の提案で「雑誌らしいという」という直感です。編集をになう私も同感。「日本蕎麦」は日本を発信する言葉としてふさわしいと思いましたが、やや機関説的な響きがあります。春秋は未来が開けているようだし季節感に富んでる。蕎麦という食材に似合う。よって「蕎麦春秋」にした次第です。
いろんな企画を考えていますが、1つはJRとのタイアップで鉄道沿線のそばどころ(店)を訪ねるもの、第1号では長野新幹線に乗って長野を1泊2日で旅する企画を考えています。もう1つはそばもおいしい旅館の紹介。この旅館は温泉つきが多いですし、最近は「温泉地にそば屋あり」でおいしいそばがあります。恐らく旅と宿とお湯とそばの企画になるでしょう。最近の食の雑誌は豪華です。おいしそうな料理がきれいな写真で表現されています。確かに美味をにじみ出す工夫は必要ですが、料理を作り出すのは人間です。「蕎麦春秋」は人間のナマの人生がふんだんに登場する雑誌にしようと思います。おそば屋さんに入って「このそばはどんな人が、どのように打っているのか」に焦点を当てます。ニュースの基本である「5W1H」の中では「Who?」に重きをおきます。蕎麦好きはもちろん、そうでない人も蕎麦を食べたくなる雑誌にします。ご期待ください。
「不二家」の事件にはたまげましたねぇ。食品業界の人間なら雪印のケースは知らないはずがなく、教訓とすべきなのに同じことをやってしまった。しかも「雪印のようになっては困るので公表しないように」と会社が方針を決めていたとは。不二家は結局藤井商店を越えていなかったのですね。記者会見に出てきた社長、常務を見ても篤実そうな人柄だろうと想像できますが、いまの情報社会に通じた広報マンが見当たりません。側に「広報」が必要で、トップは「広報」役に耳を傾ける度量がなければいけません。恐らく「ペコちゃんよさようなら」になりぼう大な土地を繁華街に持っているという不動産価値が評価されて、外資の投資会社に買われるのがオチでは?
ネイチャースクール2月3日(土)〜4日(日)の1泊2日「花嫁ハイキング」ですが、3日は和田の県立拓心高校で「体験学習」です。「楽習」と書いた方がぴったりの楽しい授業です。参加をお待ちしています。
【2007/01/16 Tue 09:00 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(1月9日号)「大衆に還元―の姿勢を貫け」 
安倍晋三政権は持つのか。お正月、酒を飲みながら話がはずんだのではないでしょうか。わが家で酒を飲みかわしたベテランの政治記者ともその話になりました。一番の問題はシンがしっかりしていないことでしょうね。道路特定財源の件でもそうでした。問題提起はするけれども、あとは流れにまかす。自分で流れをつくって人を引っ張っていくことをしない。道路特定財源は思い切って高速道路の値下げに使えばいい。高速道路利用者の払っているガソリン税などが5000億といわれていますから、その分還元すれば20%は下げられます。少々の還元は行われるようですが、思い切ってやることです。その思い切りのよさがない。
経済3団体の会合では、もうかったカネを社員に還元してほしいとあいさつしましたが、トーンが弱いですね。いいことをいっているのに迫力がないから、きく人の心に伝わらない。大企業経営者を前にして、脅かすくらいのことをいわないと国民の拍手喝采は起きませんね。で、結論は参院選まで持つかどうか危ういという説まで出てきました。あと大臣のスキャンダルが2っ3っ出てくるというのです。こうなったら持ちませんね。松岡農相秘書のNPO承認の圧力?問題にしても、高市大臣が進んで発言しましたがちょっと変ですねぇ。功名争いでやっているのかと思ったりします。とにかくよい材料がないのです。政権スタート当初の訪中、訪韓は支持率を高めましたが、あれは外務省の事務次官以下のスタッフの見事な働きでした。唯一のプラス点が訪中韓ですから、これでは官僚に頭が上がりませんよ。内閣補佐官5人はどこにいるのか存在が見えません。官僚制度をぶっこわすのが安倍といわれながらパワーを感じません。どうも登用した人たちが実力不足です。
年賀状の届き方がおかしいですね。例年に比べ遅れています。これが民営化の結果なのか。郵便は赤字ですからいい加減になっているのか。それとも末端のたるみなのか。こちらも民営化したぞ、という迫力を感じません。
私は身体の調子もよく、おだやかな正月でした。ネイチャースクールは2月3日(土)〜4日(日)花嫁街道ハイキング、NPO「知的ねっと」は1月25日18:30から京王プラザホテル42Fで新年会(会費7000円)。4月24日に刊行する季刊「日本蕎麦」の準備、11月23日に毎日新聞から出版する単行本「ホームセンターの男」(仮題)の取材。それに日常的な取材と執筆。波のように押し寄せてきそうですが、確実にこなしていこうと思います。
みなさん、ことしもどうかおつきあい下さい。

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【2007/01/09 Tue 01:54 】 | 四方洋のコラム | comment(0) | trackback(0) |
(1月2日号)「生姜力で飛ばすぞ〜」 
いつも読んで下さっているみなさま。明けましておめでとうございます。
賀状を出すのに没頭した年末年始でした。ことしもらった中に「来年から失礼するのでよろしく」というのが2通ありました。毎年2〜3通はありますから普通のことですが、年々心にしみてきます。こうして賀状の交換も減っていくのかと。大きな理由は年齢ですね。それと「地域に軸足を移すから」というのもありました。会社に勤めているときは取引先や上司、同僚などがありますが、必要がなくなるということでしょうね。賀状は年齢とともに負担になるのは事実です。私は一時期取材先がふえて1800枚書いていました。最近は少しずつ減らして仕事や活動でのつながりと友人たちにしぼっていますが万年筆で表書きを書くのでこの作業だけでかなり手がつかれます。ただやれる限りは続けようと思います。なんといっても郵便が好きですし、昔の友人知人が元気だと知るのはうれしいですから。
賀状にはいつも言葉を書いていました。その年、もっとも心に残った言葉を書いていました。ある年鎌田實ドクターの「がんばらない、あきらめない」を書きましたが、ベトナムにいるジミーはこの 言葉を部屋に飾っていると彼の奥さんからききました。ことしはこの「心に残った言葉」をやめました。4月に発刊する「日本蕎麦」のことをアピールしたかったからです。言葉は「日本蕎麦」と受けとめてもらうとありがたい。蕎麦だけでなく日本とつけたところに意味があります。単に蕎麦にとどまらず、日本の食文化を発信したい、という気持です。「日本蕎麦」はネイチャースクールにもグリンツーリズムにも、農山漁村にもつながります。ゆとり、スローライフ、自然、ほんもの、手づくり、和(輪)にも広がります。4月24日発刊の予定です。ぜひご愛読下さい。
ことしの初仕事は3日、ケーヨーの永井幸喜さんとのインタビューです。永井さんはことし11月に90歳の誕生日を迎えます。郷里綾部の誇るべき大先輩です。ホームセンターの草分けであるケーヨーの創業者。昨年まで会長でした。永井さんとはこれから濃密な時間をふんだんに過ごすことになりそうです。ケーヨーはことし創立55周年、その歴史をたどる取材がはじまるからです。さあ、充実の年のスタートです。石原結實ドクター直伝の生姜力で快調に飛ばすことにしましょう。

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【2007/01/02 Tue 02:28 】 | 四方洋のコラム | comment(7) | trackback(0) |
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